さて、大晦日と言えばこの写真のように「除夜の鐘」というイメージなのですが、元旦には「年神様」が、1年の幸福をもたらすために各家庭にやってくるので、そもそも大晦日は、年神様を寝ないで待つ日とされていました。この大晦日の夜に寝ないで「年神様」を待つことを年籠りといいます。うっかり寝てしまうと、「シワや白髪が増える」などという恐ろしい言い伝えもあるそうで、どうしても眠くなったら「寝る」ではなく「稲積む」(いねつむ)というと、魔力から逃れられるとも言われています。
そして、年神様が来る前にお祓いをするため、寺院では深夜零時をまたいで108回鐘をつきます。108回という数は、怒りや嫉妬など人間にある108の煩悩からきていると言われています。十二か月と二十四節気と七十二候を合わせた数で108という説もあります。一般的には、107回は旧年の内につき、残りの1回は新年につきます。多くの寺院では、大晦日の夜23:00前後からつき始めるようです。
それでは皆様、ぜひよいお年をお迎えください。